矯正歯科

矯正治療の期間と開始時期

矯正治療を行う期間は個人差が大きいですが、できるだけ治療期間を短くしたいという目的もあり、小島歯科での矯正治療は床矯正(取り外しのできる装置で顎を広げる矯正方法)は行わずに早いタイミングでブラケットとよばれるワイヤーの装置をつけるケースが多くなっています。
治療の開始時期は、患者さまそれぞれに違う噛み合わせの状態や上下の顎の位置関係、体や顎の成長や歯の生え替わりの状況など、さまざまな症状と条件を考慮した上で決定します。
お子さんの矯正の場合、保護者の方のご要望で早めの矯正をスタートされる場合もありますが、矯正治療は健康保険が効かないために治療費が高額になるので、じっくり時間をかけて悩まれる方も多くいらっしゃいます。
歯並びのことが気になったらまずはご相談いただき、医師の説明をしっかりと聞いて納得した上でどうするかを決めていただければと思います。

小島歯科医院で行う矯正治療

小島歯科は矯正専門の歯科医院ではありませんが、歯列矯正の症例数がかなり多く、ほとんどのケースに対応できるように準備しております。
矯正治療にはなくてはならない歯科用の特別なレントゲン「セファログラム」を院内に備えて正確な診断に努めており、遠方からも多くの患者さまにご来院いただいています。

矯正専門歯科とは異なり、虫歯の治療なども同じ院内で行えるため、治療内容によって複数の医院に通う必要がない上に、治療の過程で必要が生じて親知らずやその他の歯を抜歯する場合にも、当院では週に2回、口腔外科の医師が診察を行っているので安心です。
なお16歳未満の親知らずの抜歯は保険適用外になります。

後戻りの少ない治療

治療を終えた先の将来までを見据えた精度の高い治療ができるかどうかが、歯科医師の技量の差が出る部分だと考えています。
治療完了後は歯並びが整っていても、数年が経過してから不都合が出てしまっては問題です。なお程度の差はあるものの、どなたであっても矯正治療後の歯並びは少しずつ変化します。

人にはそれぞれ固有の噛み合わせがあり、多少なりともその方が噛みやすい形に戻っていくことは避けられません。
その後戻りを患者さまの感覚の上での許容範囲内に抑えられるかどうかは医師の腕によるものであり、治療が完了して2年後、3年後にも心から「矯正をして良かった」と患者さまに言っていただけるような質の高い矯正治療を目指して日々研鑽を積んでおります。

歯を抜く矯正と抜かない矯正

矯正治療時に抜歯が必要かどうかは、患者さまごとの歯並びや顎の大きさなど、お口の状況によってケースバイケースです。
一般的には抜歯をした方が後戻りしにくく、安定した歯並びを実現しやすくなると言えます。
お子さんの矯正では、親御さんは「子どもの歯を大切にしたい」という愛情から歯を抜かない方法で矯正をしてほしいという要望をお持ちであることが多いものです。
それに対して、お子さん本人は「調和の取れた小顔になりたい」と抜歯を伴う矯正を希望されるケースもあります。

小島歯科ではまずは顎の拡大装置を使用して顎を拡大し、抜歯をしない範囲で歯並びを整えた段階で保護者の方とご本人にその後の治療計画についてのご意向を伺います。
矯正治療における抜歯では、特殊な場合以外は上下4本の小臼歯(前から数えて4番目か5番目)を抜くことになります。いくつかの条件を満たせば抜歯せずに矯正治療を行うことも可能なので、患者さまとご家族の方、医師とでよく話し合って最善の治療方法を決定します。

マウスピース矯正という選択

T4Kに代表されるマウスピースを用いた矯正は、取り外し可能なマウスピースを日中と夜間に装着し、口の周りの筋肉と舌を鍛えることで正しい歯列へ導く矯正方法です。
学校に装着していく必要がないのでお子さんが見た目を気にすることがない点、費用の面でも本格矯正より負担が少ない点で多くの方にご好評を頂いています。

しかし、マウスピースによる矯正ではある程度の効果を見込むことができても、全ての歯列不正が完全に治るわけではありません。
お口の状態によっては、上下の歯を4本抜歯しない限り歯並びを整えることが不可能な方もいらっしゃいます。

他の歯科医院でマウスピース矯正を行っていて改善が見られないために当院にご相談され、本格矯正に切り換えられたケースも見られます。
どの矯正方法がもっとも有効であるかを慎重に考慮し、歯科医師が豊富な臨床経験から正確な診断を行って治療計画をご提案致します。

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